2011年9月28日水曜日

浜離宮へ

 先日、浜離宮恩賜庭園に行きました。かつては徳川家の庭園だっただけあって、広い。

 

 ただこの日はあいにくの天気。コスモスの向こうの東京タワーもぼんやり。

 雨が降ってきたので、新橋へ撤退。



 新橋駅前にある、烏森神社。ビルの合間にしっかり収まってます。周りの狭い路地は、古くからありそうな飲み屋街。

 新橋といえば、さいごはやはりこうなります。



 チューハイ100円。さすが新橋です。

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最近の読書。本棚から引っぱり出してきました。



 今から15年近く前に読んだ本。ストーリーを忘れていたので、もう一度どきどきしながら読みました。気持ちの良い少年冒険SF。

2011年9月26日月曜日

カメをめぐる夢

 あちこちでやたらと話しているのですが(ブログにも書いた気が)、私の仕事場(自宅でもありますが)にはカメがいます。独立してすぐに来たので、仕事仲間のような存在です。リラックス担当でしょうか。

 夏はベランダで過ごしていたカメも、室内に帰ってきました。


 春と秋用のカメ用スペース。この配置になるまで、かなりの試行錯誤がありました。右の白いケースが水のある部分で、左が陸地コーナー。巻いたタオルをスロープ代わりに置いてあるので、勝手に出入りできるようになっています。


 ここ数日は涼しいので、水の中でぼんやりしていますが(後ろ足が伸びてるのはリラックスのしるしらしい・・)、私がちょっと動いたりすると、ちらっと視線を送ってきます。
 
 外側の大きいケースに出入り口をつけて、自分で部屋の中まで出てこられるようにしたいんですけど・・・工作がまったくできないので、無理です。

 カメをめぐって、ひとつ夢があります。次の動画をどうぞ(注意:音楽が鳴ります)。


 カメはなぜか、ネコが大好きみたいなんです。ネコもちょっとやり返したりして遊んでいる雰囲気なんですが、基本的にカメがとてもしつこい。YouTubeで「カメ ネコ」で検索すると、カメがネコにちょっかいをかけている動画がたくさん出てきます。

 いつかネコを飼って、こんなふうにカメとネコがのどかにたわむれる仕事場にするのが夢です・・・。

2011年9月24日土曜日

近況報告

「『毎日ブログ書く』とかいうひとに限って三日坊主なんだよ」という意味のことを友人に言われたので、「じゃ、1ヶ月がんばる!」と宣言した負けず嫌いですが、1ヶ月の後が続きませんでした。

 夏をまるまるスキップしてしまいましたが、元気にしています。

 仕事の方は、春から初夏にかけてはちょっと寂しい状況でしたが、8月過ぎからなぜかばたばたといくつもオファーをいただきました。来年まで予定が決まっているという、初めての状況。同時に、久しぶりの友人と会う機会なども急に増えたので、きっと「運気急上昇」的な時期だったに違いありません。

 基本的にはサボりがちののんびり翻訳者なので、この先はばりばりとがんばらねば・・。

 TwitterやFacebookなどでは宣伝してましたが、この前の冬から春にかけてしていたお仕事が、ほぼ同時に刊行になりました。共訳が1つ、単独訳が1つです。





 個人的には、弓道2段になりました。これも、なかなか審査を受けなかったせいで、同時に入門した人たちからは周回遅れくらい。こっちもがんばります。

2011年7月5日火曜日

「ソーラーシステムを設置する」

 たまには(翻訳者らしく)言葉の話。

 テレ朝の「Qさま!」が好きなんですが、今日見てたら、「次の言葉から和製英語を選べ」というクイズがありました。

 「フロントグラス」(英語では"Windshield")とか、「カンニング」("Cheating")といった選択肢の中に、「ソーラーシステム」という選択肢が。

 最近話題の「ソーラーシステム」は、確かに和製英語。英訳すれば「solar heating system(panels)」だろうなぁ(番組内では別の言葉でしたが忘れてしまいました)などと考えながら見ていて、ふと気づきました。「ソーラーシステム」をそのまま英語として使ってしまうと、大変な(そして面白い)ことになるのです。

I installed a SOLAR SYSTEM on my roof.
 → 自宅の屋根に太陽系を1つ設置しました。

 天文学的スケールの家ですか・・・。

 面白くなって、Googleで調べたら社団法人ソーラーシステム振興協会という団体が見つかったのですが、この英語名称が「Solar System Development Association」。これを日本語に戻すと「太陽系開発協会」。一気にNASAレベルの話になってきました。

 翻訳者としては、おかしくも、すこしひやっとします・・。

2011年7月2日土曜日

節電?

 7月になりました。もう1年を折り返してしまった。早いですね。

 節電節電と聞こえてきますが、もともとエアコンが苦手なので、ほとんど扇風機だけでがんばっているので、何をどう節電していいか・・・という感じです。

 とはいえ、ここ数日急に暑くなって、昼間の時間はエアコンの誘惑にかられるので、思い切って「遊牧仕事」に出ることにしました。家にいないのが節電になる気もします。

 昨日行ったマクドナルドも、今日行った近所の図書館も、確かに去年よりは冷房を控え気味でしたが、家に比べればずっと涼しい。長くいるにはちょうどいいくらいです。同じように暑さを避けてきている人が多いかと思ったら、そうでもなく。今年の夏は、こうやって外で仕事をしようかと思います。

 それにしても、テレビで地下鉄の冷房を数時間止める、というのをやっていましたが、大丈夫なのでしょうか。

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 7月は、いまのところ大きな仕事がないので、パソコンのメンテナンスと、いらない資料の片付けをするのが目標。使っていたノートパソコンのデフラグとかをしたら、いきなり動きが軽くなりました。4年間、一度もしていなかったのが良くなかったのか…。仕事道具のメンテナンスも仕事のうちですね。反省。

2011年6月27日月曜日

東京タワーに驚く

 梅雨の東京を離れて、北海道にいます。涼しくて、夜は窓を開けていられません。暑い夏に向けて、今この涼しさを味わっておくのがいいのか悪いのか、分かりませんが。実家で充電(放電?)しています。 

 空港までのリムジンバスから見えた東京タワー。

よく見ると、アンテナの先が曲がっています。

 3/11の地震で先端のアンテナ部分が曲がった後、作業員さんがよじ登って直したらしいのですが、まだ曲がったまま。問題はないそうですが、肉眼ではっきり分かるくらいなので、びっくりしました。

 この日の東北地方上空は、梅雨前線の影響で雲が多く、地上をみることはできませんでした。もちろん、飛行機の窓からは何も分からないと思いますが。帰りは少しでも海岸部が見えたらと思います。

2011年6月23日木曜日

夏至というものは

 6月22日は夏至。暦の上では夏を折り返し、遠くの冬に向かって進み始める日。といっても、東京は、今年初めての真夏日。やっと真夏のスタートにたったばかり。

 夏至は、夏が短く冬の長い北欧では特別なお祝いの日のようだ。そのせいか、「夏至」という言葉には、少し西洋の響きがする。逆に言うと、日本の季節の中ではぴんと来ない日だ。冬至はゆず湯に入るとか、南瓜を食べるとかあるけれど、日本の夏至には(知る限り)何の風習もない。

 「夏至」はもちろん夏の季語だけれど、その季節感の薄さには、俳人たちも手こずっているようだ。高浜虚子をしてこのゆるさ。  
 
夏至今日と思ひつつ書を閉ぢにけり

本を読みながら、「今日は夏至だったなあ」とちょっと思った、ということだろうか。この実感のなさが、実感なのかもしれない。(詩人の清水哲男さんによる解説や、そのほかの夏至の句はこちら

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 雨の翌日などは、苔がきれいな季節です。

 苔って、一度気になり始めると、至るところにあるんですよね。よく見ると、少しずつ種類が違うようだし、生える場所にも好き嫌いがあるらしい。同じ場所なのに、苔がたくさん生えている石と、そうではない石があると、どういう好みがあるのかとても気になります。

 苔の名前も覚えたい。

2011年6月21日火曜日

「獏さんがゆく」

 ひとに勧められて読みました。


 詩人の茨木のり子さんによる、沖縄出身の詩人山之口貘の評伝を、詩とともに収めた本。

 この本の扉に書かれた次の一文が印象的です。

生涯、貧乏神をふりはらうことができず、借金にせめたてられながらも心はいつも王さまのようにゆうゆうと生きぬいた愛すべき詩人。


 貧乏ながら「精神の貴族」といわれ、人々に愛された詩人の姿が浮かび上がります。彼と出会った人々の間では、彼の記憶が物語のように語られ、伝えられていったようです。この本の童話風の文からもそのことがわかります。

 一番印象に残ったのはこの詩。

博学と無学

あれを読んだか
これを読んだかと
さんざん無学にされてしまった揚句
ぼくはその人にいった
しかしヴァレリーさんでも
ぼくのなんぞ
読んでいない筈だ
 

 誰にでもわかる言い方で、心をぐらりとさせるようなことを言う。どの詩にもそんな印象があります。主義や主張ではなく、自分の言葉でできている。

 詩集も読んでみたいと思います。
 
 山之口貘さんの詩に、フォークシンガーの高田渡さんが曲をつけて歌っています。

好きなうたです。
(動画中のクレジットでは作詞作曲:高田渡となっていますが、作詞:山之口貘です)

2011年6月20日月曜日

リアルさを追究・・・

 想像するに、「ゾウの滑り台を作ってください」という発注があって、できあがってみたらこうなったのではないかと。確かに、ゾウの滑り台ということで間違いはないですが。

 ゾウがリアルすぎます。モデルはアジアゾウかと思われます。(耳の大きさなどから)

足の曲げ具合とか、限りなく本物に近づけようという努力が感じられます。

 「ゾウの滑り台」で、ふつうはもっとかわいらしくてキャラクターっぽいものを作りそうなもの。そんな先入観など吹き飛びました。ただここまでゾウのリアルさを追究するなら、滑り台である必要すらないような気もするのですが。

 ちなみに、場所は北区飛鳥山公園。JR王子駅からも見える、桜と紫陽花が有名な公園です。

2011年6月19日日曜日

「ビューティフル・マインド」

 これもまた今頃になってですが、DVDで「ビューティフル・マインド」観ました。

 ノーベル経済学賞を受賞した数学者、ジョン・ナッシュの半生を描いた映画。

 ラッセル・クロウ(ジョン・ナッシュ)も、ジェニファー・コネリー(奥さんのアリシア役)も良かった。ラッセル・クロウは、特に最後の「老数学者」の姿がすごくはまっていたし、アリシアの愛情と苦悩も迫ってくるものがあった。ルームメイトのチャールズも妙な存在感。

 ただ、お話としてはとおりいっぺんというか。もっと数学そのもの魅力とか、美しさとか伝わってくれば良かったのに。数学関係の仕事の参考になるかと思って借りたのだけど、そういう意味では参考にならなかった・・・。 

 ジョン・ナッシュについて、ノンフィクション的な映像作品か本があったら、そっちを観てみたいなと思った。

 amazon風にいえば、★★★☆☆でしょうか。

2011年6月18日土曜日

梅雨のことば

 梅雨まっただ中。梅雨と言っても、あまり雨が降らない年もあるけれど、今年はしとしとと雨が続いて、とても梅雨らしい。

 北海道育ちなので、「梅雨」は知らないものだった。もっとひたすら雨が降り続けるものだと思っていたけれど、強い雨が降る日もあれば、霧雨の日もあり、からっと晴れる梅雨の晴れ間もあって、意外と変化に富むらしい、最近そうわかってきた。

 梅雨の言葉もいろいろある。栗の花が落ちる頃だから「墜栗花雨(ついりあめ)」。樹木が青々とする頃だから「青梅雨(あおつゆ)」。激しく雨が降ると「荒梅雨」。カビが多い頃なので「黴雨」とも書くらしい。梅雨も始まりの頃は気温が低くて「梅雨冷え」と言われるけれど、最後の頃は相当に蒸し暑い。

 雨が止んだ夜の空気もひんやりしていいし、昼間家にいて、雨が静かに降りはじめる音もいい。もうそろそろ蒸し暑くて大変になるけれど、梅雨は思っていたよりはいいかも。

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 梅雨空の下、いろいろな植物が育っています。

なんでしょう。南瓜に似た花が咲いています。

ズッキーニでした。美味しそう。

2011年6月17日金曜日

ルクルーゼ大活躍

 4年前に勤めを辞めたとき、職場の皆さんがくれたのがこちら。


ルクルーゼのお鍋。

「自宅でのお仕事で料理が多くなるでしょうから」というのが理由。勤め人時代はほとんど料理をせず、正直なところ、それほど料理好きでもなかったので、ルクルーゼを知りませんでした。人気があるお鍋だと知ったのはもらってから。

 今、このルクルーゼが大活躍です。

 米を炊くのに。(ご飯がおいしそうに撮れなかった・・・)

 鉄でできているルクルーゼは、お米がとってもおいしく炊けます。炊飯時間も40分弱(蒸らし時間含む)と、それほどかからない。火加減も意外と簡単です(私ができるくらいだから誰でもできるはず)。

 何よりおいしい。以前は小さな3合炊きの炊飯器で炊いていたのですが、ルクルーゼで炊けるようになってからは、炊飯器使うのを止めました。ごく普通のお米ですが、つやっつやに炊けます。

 炊き方はあちこちに載っていますが、私のやり方はこれ。

 ・米1合に対して、水1カップ強。(20センチの鍋には3合がちょうどいいらしい)
 1)まずは中火。(沸騰するまではふたを空けてもOK)
 2)沸騰したらごく弱火に。ふたを開けずに12分。
 3)火を止めて、ふたを開けずに15分蒸らし。
 4)ふたを開けて、全体をふっくら返して、できあがり。

 多少おおざっぱにやってもだいたいうまくいきます。たいしたおかずがなくても、おいしくご飯を炊いただけで、ちゃんとした食事になるので大助かり。

「おしてください」

「おして下さい」


いちど顔に見えてしまったら、もう顔にしか見えません。つぶらな瞳で迫ってきます。

住んでいるのが町外れなので、押しボタン式信号がとても多いのです。この子があちこちにいます。

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昨日は久しぶりに朝方まで仕事。いつもの時間にブログがかけませんでした。この時間に簡易更新。
また夜に更新します。

2011年6月15日水曜日

6月の生物

 今日は、ちかごろ近所で元気な生物をまとめて。

ヒメジョオン。多摩川の河原はいま、ヒメジョオンの花畑です。帰化植物なので、ほんとうに丈夫。どこにでも咲いている。

畑にはサトイモ。大きくなると迫力があるけど葉っぱも、小さいとかわいらしい。東京に来て初めてサトイモの畑を見たとき、巨大な葉っぱに驚いた記憶が。

栗の花。しばらく前から花は見えていたけれど、とうとう匂ってきた。この形と、あの栗のいがの形がどうしても結びつかない。

(は虫類が好きな人だけ、下の写真をクリックしてください)公園で出会ったアオダイショウ。のんびりくつろいでいたのか、危うく自転車で踏むところでした。ヘビを見るのは今年になってもう4回目。多い。

2011年6月14日火曜日

集中力のふしぎ

 自慢ではないが、集中力がない。相当に気が散りやすい。自宅を仕事場とする身としては、かなり困った欠点である。

 「集中力をアップする」というようなハウツーものでよく言われるのは「嫌でもとにかく作業に手をつける」こと。簡単な作業でもいい、始めてしまえば気分が乗ってくる。そうすれば、最初は遅かったスピードも、加速度をつけてあがっていく、という。

 今朝、急に思い立って、台所の掃除を始めてみた。ずっと仕事がばたばたしていて、見て見ぬふりをしていたところだ(ついでに言うと、集中力がないと掃除も苦手。途中で別のことを始めてしまうから)。布巾を漂白したり、新聞を束ねたり、床を雑巾がけしたり・・・とあれこれしていたら、確かにどんどん楽しくなる。

 勢いに乗って掃除エリアを拡大していくと、「どうしてこれを今まで放っておいたのか!」というところがどんどん見つかって愕然とする。「きれい好きの人って、世界をこういう風に見ているんだ」と感動した。大げさだけれど、掃除する前の自分がちょっと遠い人に思える。これくらいのことで思考ががらりと切り替わるのは、自分の脳ながらちょっとした神秘だと思う。

 これが続けばいいのだけれど。

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 集中力といえば数学者、というわけではありませんが。今日読み終わった本。


BK1はこちら。

 いまごろですが。仕事の参考として読んだので、数学の伝え方としてこういうかたちもあるのかと。数学啓蒙書として紹介したいくらい。数学に親しい気持ちを抱けるようになります。
 小説としては、数学の部分を取るか、ストーリーを取るかで受け止め方は違うかも。文章のスタイルは好きでした。


 


 Wired復刊。実は、以前の雑誌版の実物を見たことがないので、比較はできないのですが。こういう媒体の翻訳をやってみたい!! (字が小さいのはちょっとつらかった)

「足算」がわからない

 考えるとかえってわからない。そういうお話です。 

 今日、バスで本を読んでいたら、後ろの席の人が足を組んだらしく、視界に大きな男物の靴がずかっと入り込んできた。「何?・・・足か・・・大きな足・・・」そう思って見ていたら、足は引っ込んだ。

 また本に目を戻す。数行後に「足算」と言う単語が出てくる。なぜか読み方がわからない。流れから「たしざん」だと分かっているのに、見れば見るほどそう読めない。

「・・・あしざん?」

 分析してみた。

1)直前に「足」という言葉を直前に考えすぎたために、プライミング効果が起こった。
2)「足算」という字を見つめすぎたために、ゲシュタルト崩壊が起こった。
3)送りがなが間違っている。(「足し算」が普通かと・・)


 そもそも、どうして「たす」という日本語は「足」という漢字を使うのか・・・。

「プライミング効果」はつい先日知った(教えていただいた)ところ。これか!と思ったのだけど、正しいのだろうか? 「ゲシュタルト崩壊」というのは、響きも字面も怖い。

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 今日は、夜に吉祥寺でヨガだったので、その前に井の頭公園によってみた。ここはあまり水がきれいではないけれど、まあまあの亀スポットなのだ。
 


 見かけた亀はこの一匹。おそらくミシシッピアカミミガメ(外来種)。ハシビロガモのご夫婦と居残り中。やはり亀を見るなら午前中に行かなくては。

2011年6月12日日曜日

代本板

 近所の図書館で、書架から本を取り出した拍子に、「そういえば、『代本板』ってあったなぁ・・」と思い出した。「ダイホンバン」というだけで懐かしい響き。確か、学校の図書館で、本を借りたらその空いたスペースに入れておく板だったはず。
 
代本板(だいほんばん)とは、主に日本の小学校の図書室で本を借りるとき、本のあった場所に代わりに棚に入れる板である。(中略)通常、小学校の低学年に、1人1つずつ貸し出され、名前をかいた紙若しくはテープを代本板の背につける。(Wikipediaより引用)。

 自分用の代本板があるらしい。私の小学校では違ったような。中学校は、図書室の記憶自体がない(いろいろ難しい中学校だったので)。確実に思い出せるのは高校の時。オレンジ色のプラスチック製だった。借りるたびに、細い紙に本のタイトルを書いて、背の部分に入れるようになっていた。何を借りたかは全然覚えていないのに、代本板を書架に立てていた記憶だけはある。

 代本板が必要なのは、その本の「定位置」を確保しておきたいからだ。近所の図書館にはもちろん代本板はない。常に本は出入りはあるはずなのに、いつも棚には空きがなく、かといって余っている本もない。本の厳密な定位置は決まっていないのに、全体としてはぴったり収まっているらしい。その不思議なバランスはどうやって取っているのだろう。
 
 隣の市の図書館はそのバランスが悪いらしく、書架の本と棚板の間にまで本が詰まっている。気の毒である。

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 代本板のことを覚えている人は教えて下さい。


音楽なしでは働けません

 ひとりで仕事をしていると、サラリーマン時代と違って自由に音楽を聴けるのがうれしい。音楽なしでは仕事ができない!といったほうがいいかも。

 よく聞いているのがInter FM。洋楽中心だし、音楽が多めで、しゃべりがうるさくない。ただ、いまの部屋では電波を拾いづらいのが難点。パソコンでラジオが聴けるRadiko(ラジコ)のお世話になっています。基本的に、自分の住んでいるエリアのFMとAMラジオが聴ける。ラジオ好きとしては大助かりです。

 仕事がちょっと煮詰まってくると聞くのが、ノルウェーの国営放送NRKのネットラジオ。英語すらうるさく聞こえるときに、のどかなノルウェー語の響きはちょうどよいリズムを作ってくれる。意味が分からないのがかえっていい。ほかの言語も試してみたのだけれど、ノルウェー語のリズムがなぜか一番。遠くに旅しているような気になります。

 仕事中だけでなく、ちょっとした旅行のときなどにiPodで音楽を聴くのに役立っているのがこれ。



 携帯スピーカー。小さいながらも、枕元で一人で聴くには十分な音が出ます。なによりもいいのは小さくなること。



 折りたたむと丸くなります。こういうロボット、何かにありましたよね。

2011年6月10日金曜日

カルガモを探せ!

 今日も多摩川。アカツメクサが咲く草地の上を歩いていると・・・何かいます。




 角度を変えて、よく見てみると。



 カルガモ。アカツメクサを背負って、ちょっと乙女風です(オスメスは不明ですが)。周りを人間がたくさん歩いているところなのに、草の陰に隠れて「どうか気がつかないで・・・」とじっとしています。

 カルガモは、時々意外な場所でじっと座って、逃げずにいます。見事に気配を消していて、びっくりします。これは先日行った、国立の林の中。



 カルガモが2羽います。見事な保護色です。

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 多摩川では毎年今頃になると、草原で「ヒーヒーヒーヒー」ととても高い声で鳴き続けている鳥がいます。この鳥です。 



すごい大音量で鳴くので、家からも聞こえます。セッカ(スズメ目ウグイス科)という鳥です。(今日名前を知ったので、メモメモ。)

2011年6月9日木曜日

多摩川のアユ

 今日は短いです。

 調布の多摩川です。鮎釣りシーズンになりました。竿で(おそらく)友釣りをしている人と、投網の人。意外と水深が浅いらしい。この近くでは、カワウとコアジサシ(おそらく)が鮎を狙っていました。

ちょうどいいタイミングで撮れなかった・・・

 周りは普通の住宅地なので、不思議な風景です。

2011年6月8日水曜日

カメを寝かしつける方法

 ちょうどフリーランスになった年から飼っている、クサガメの「ばしょう」(推定メス)。カメというのは静かでゆっくりしている・・というのは、完全な思い込みでした。腕力が強いので、水替えの途中に浅い入れ物に入れると平気で脱走するし、気が向けば(?)水の中で何時間もバチャバチャ泳いでいるし、朝はエサをくれとがたがた騒ぐし…。

 そして飼われているせいかもしれないけれど、意外と夜更かし。ケースから脱走しようと、がたがたうるさい。下の階の人に響くんじゃないかと心配だけれど、寝なさいといって通じるわけもなく。明るいかと思って電気を消しても、真っ暗な中で暴れ続けます。仕事で疲れていても、寝かせてくれない。どうしよう・・・。

 ある晩、もしかしてと思って、水槽の中に少しだけお湯を足して水温を上げたら効果ありでした。水の中に戻したら、数分で寝てしまうのでびっくり。あんなに騒いでいたのに…。

 というわけで、寝ないでうるさいカメにお困りでしたら、少し水温を高くしてあげれば寝付きます。お試し下さい・・・。

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カメの飼育本はいろいろ出ていますが、こんな本もあるのです。



カメを飼う身としては、「家庭医学」ということばに何の違和感もありません・・。

2011年6月7日火曜日

青山探検

 年上の友人の奥さんがイラストの個展をするというので、青山に行った。青山と言えば青山霊園ということで、散歩。巨大な墓石に「従二位勲一等」とかどのくらいすごいのかよく分からないくらいのことが書いてあって、圧倒された。さすがに写真はなし。

 その後、陸橋を渡って、南青山へ。


 陸橋から、緑の中の階段を下りて、青山の路地を歩く。青山霊園のすぐ脇は急に低い土地になっていて、あとから聞くと、その辺りは昔、入り江だったらしい。海辺の高台にお墓を作ったわけだ。ブラタモリでやらないかな。

 個展を見てから、年上の友人と飲みに行こうとまた歩く。青山というのは、古いような新しいような、不思議なところだ。



 自販機で、ウイスキーのボトルが売っているのを初めて見た。

 居酒屋を探していると、こんな看板が。



 ここまではっきり書かれると、なんとかしてこの店に入り込んでみたいと思ってしまう・・・そういう作戦だろうか。

2011年6月6日月曜日

路線バスが好き。

 私の自宅兼仕事場は、最寄り駅から徒歩20分はあるので、しょっちゅう路線バスに乗る。基本的に乗り物は何でも好きだけど、その中でも路線バスはかなり好きな部類に入ると思う。天気の良い日も、雨の日も、知らない人たちみんなが小さな車内で一時過ごす、あの雰囲気が好き。

 運転手さんもさまざまで、お客さんが席に着くまで絶対に発車させない人もいれば、停車しないうちにドアを開け、あっという間に発車させる人もいる(たぶん、時刻表より遅れてるせいだと思うけれど)。親切な運転手さんは名前を覚えておこうと思うのだけど、意外とすぐ忘れてしまうのが残念(同じ運転手さんにあたらないのかもしれない)。

 旅行に行っても、路線バスに乗ってみる。南信州に行ったとき、市内循環バスがワンボックスカーの乗り合いバス方式で驚いたことがある。山間の狭い道を通って、市内のあらゆる集落を巡るので、普通の路線バスでは大きすぎるらしい。なかなか歩いては行けない、上の方の集落まで見ることができたので良かった。

 今日は仕事で、隣の世田谷区までバスを2本乗り継いでいった。幸いどちらも小田急バスだったので、これが便利。



 1日フリーパス。これで1日小田急バスは乗り放題。一回のバス代が210円なので、3回乗った時点で元が取れる。今日のように、バスを乗り継ぐときには助かる。

2011年6月5日日曜日

梅雨茸

 今日はすこし蒸し暑い中、国立あたりを散歩。湧水のある公園などをのんびり歩きました。

 林の中で遭遇した生物。その小ささと数の多さに、同行の人々もぞわぞわしつつ、目が離せなくなる。



 きのこの名前は分かりません。微妙な色のグラデーションが美しいね、などと言い合いつつ、遠巻きに眺めていました。この時期のきのこのことは、季語で「梅雨茸」という。

 倒木からどんどんとわき出て、わらわらと増えている感じはやけにかわいらしい。全部に目鼻をつけたいくらい。 

 夏になると、昆虫も元気になる。



 銭葵の花粉で真っ白になったミツバチ。重そうに飛んでいきました。

野球日和

 梅雨入りした東京、今週末はとても良い天気で、まさに梅雨晴。夕方から練馬で草野球の試合だったので、試合設定担当の係としては、雨が降らないで順調に試合ができるだけでかなりうれしい。今季初のヒットまで打てて、幸せ。

 今日はもともと、自分たちで審判をする予定だった。

 草野球の試合では、専門の審判を依頼する場合と、自分たちで審判をする場合がある。自分たちで審判する場合は、攻撃側が審判する決まり。審判を頼めば試合はスムーズに試合を進められるけれど、2時間で7000円程度と、費用はかかる。

 「審判するよ?ほんとは6000円だけど、2000円でどう?」

 試合前にこんなことを言われたら。申し訳ないけど、大丈夫?と思ってしまった。話を聞けば何のことはない。審判をする予定だった試合が流れてしまって、時間が空いているから、と審判さんが声をかけてくれたのだ。試合が始まってみれば、すごく熱心な審判さんだった。2000円では申し訳ないくらいだった。

 あの審判さんは、ほんとに野球が好きなんだねぇ。そういうのっていいよねぇ。最初は半信半疑だったことなど忘れて、みんなでしみじみ言い合ったのだった。

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 帰りは東上線経由。



 「成増」ってひらがなで書くと、なんだかかわいらしい。

2011年6月3日金曜日

隣町

 今日、多摩川のサイクリングロードを自転車で走っていたら、遠くに煙が。隣町で火事らしい。しばらく、土手から煙を見守る。

 火事は困るけど、この「隣町」という言葉は好き。札幌は街が大きすぎて、「隣町」(小樽?江別?)は遠かった。「ちょっと隣町まで」という言葉の雰囲気に、ひそかに憧れていた。

 多摩地域は、それぞれの市が割と小さめで、それでも市の単位でのまとまりはあるので、「隣町」という言葉がぴったりする。「隣町の図書館に行く」とか、のどかな感じがする。

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 今日おかしかったこと。


うちの亀の餌、定番の「テトラレプトミン」。「抜群の美味しさ!」って(笑)

2011年6月2日木曜日

ブログ再開

「再開」と言えるほど、以前が頻繁に書いていたわけではないのですが。

 3月11日の地震は、生まれて初めての大きな揺れでしたが、特に被害もありませんでした。ただ、しばらくは不安定な日々を過ごしました。単に余震があったというだけでなく、上手く言えないのですが、もやもやとしていました。

 相変わらずぼやぼやしている時間も多いし、水のくみおきなどもいつの間にかやらなくなってしまっていますが(良くないな)、やるべきことと、やりたいことはどんどんやらなくちゃ、と考えるようになったのが、変化といえば変化でしょうか。

 ブログももう少しちゃんと書きたいなと思っています。

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追記: ブログのデザインを変えてみました。あと、Facebook連携も試行中。

2011年1月29日土曜日

[最近の仕事] 不可能、不確定、不完全(早川書房)

最新の訳書が出ました。

不可能、不確定、不完全―「できない」を証明する数学の力

ジェイムズ D.スタイン (著),
熊谷 玲美 、田沢 恭子、松井 信彦
2011/01/21発売
早川書房 



私の名前が一番先に出ていますが、あいうえお順です。

どんな本かというと・・・

あることが「知りえない」「できない」と証明されるのは残念なことではない。むしろ有益この上ない成果だ。不完全性定理を初めとする数々の「無理!」の証明の意義を説く、ユニークな切り口の数学案内 ハヤカワオンライン


です。

興味のある方はぜひぜひ。装丁もすてきです。


最近はこのほかに、Science Window 2011年早春号の特集「地図が伝える私たちの世界」のなかで、海図について見開き記事を書きました。

2011年1月1日土曜日

Happy New Year

あけましておめでとうございます。
よい新年をお迎えでしょうか。

2010年は23件しか投稿していなかったこのブログ。今年はもう少し頻繁に更新したいと思います。よろしければ時々のぞいてください。

 2010年は、「じゃんじゃんやる」と「勉強する」がキャッチフレーズでした。じゃんじゃんやりすぎて、どれも70点、というのが反省。勉強も今ひとつでした。

 2011年のキャッチフレーズは、

「きっちりみっちりこなす」

と、引き続き

「勉強する」

です。

自分の時間を最密充塡構造にしたい。本もたくさん読もう。


実家での年越しは毛ガニでした。ひとには、北海道だからってカニばかり食べているわけじゃないよ、とよく言いますが、やはりご馳走となると出てきます。