2009年4月27日月曜日

4月の多摩川



テントウムシが葉っぱの上にいました。
よく見ると、足を動かしたり、顔をかいたり、
身繕いをしているようです。
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風に吹かれるオニグルミの木。
川の近くには、クルミの木が多いです。
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昨日の雨で、小さな湿地ができていました。

2009年4月25日土曜日

[読書日記] 『春になったら苺を摘みに』 梨木 香歩 

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)春になったら苺を摘みに (新潮文庫)
梨木 香歩




読み終わったら、急に文章が書きたくなった。子どもの時、学生時代、仕事をしてから会った人たち。生まれた街、移り住んできた東京、旅先の外国の街で会った人たち。その人たちを通して、いろんなことを知ったり、考えてきたりした。その人たちのことを書きたくなった。 (書けることと書けないことはあるにしても)

「西の魔女が死んだ」の梨木香歩さんのエッセイ。英国滞在中に暮らした下宿の女主人であり、師事した児童文学者でもある「ウェスト夫人」(=ベティ・モーガン・ボーエン)との暗しを綴ったものだけれど、外国滞在話でもなければ、思い出話でもない。梨木さんが、ウェスト夫人とその周囲の人々を通して語る、「生きていくこと」についての話だ。

梨木さんの文体は、もともと英語の影響を受けた美しい日本語だけれど(村上春樹もそうだ)、このエッセイでは特に強くそう感じた。