2009年3月3日火曜日

[読書日記] Walk Two Moons  by Sharon Creech

Walk Two Moons (Trophy Newbery)Walk Two Moons (Trophy Newbery)
Sharon Creech


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祖父母とのおかしな長い旅の道中、主人公Salが語る物語。自分と両親、友達Phoebeとその家族、祖父と祖母のそれぞれの物語が、積み重なり、交差していく。

何度も登場する"Don't judge a man until you have walked two moons in his moccasins." (その人のモカシンで2カ月歩いてみないと、どんな人かは分からない)というフレーズに、この物語のメッセージがこめられている。Salは、変わっているけれども"another version of me"(もうひとりの自分)だと感じるPhoebeを通して、過去の自分、そしてそのときの家族の気持ちを知る。

同時に描かれているのは、13歳が見る大人の世界はビターだけれど、本当の大人の世界はもっとビターで、それでも希望のある世界だということ。物語の最後で、Salはそのことを知る。

洋書を読みとおす集中力も、スピードもない私が、続きが読みたくてたまらず、とうとう残り3分の1は徹夜で読んでしまった。個人的には、SalのボーイフレンドBenにどきどきしてしまった。子ども向けかもしれないけれど、大人こそ読んでほしい一冊だと思う。1995年のNewbery medal(アメリカの児童文学賞。1922年創設)を受賞。

memo
読み終わった日:2009/03/03
語数 :54000 


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