2011年6月12日日曜日

代本板

 近所の図書館で、書架から本を取り出した拍子に、「そういえば、『代本板』ってあったなぁ・・」と思い出した。「ダイホンバン」というだけで懐かしい響き。確か、学校の図書館で、本を借りたらその空いたスペースに入れておく板だったはず。
 
代本板(だいほんばん)とは、主に日本の小学校の図書室で本を借りるとき、本のあった場所に代わりに棚に入れる板である。(中略)通常、小学校の低学年に、1人1つずつ貸し出され、名前をかいた紙若しくはテープを代本板の背につける。(Wikipediaより引用)。

 自分用の代本板があるらしい。私の小学校では違ったような。中学校は、図書室の記憶自体がない(いろいろ難しい中学校だったので)。確実に思い出せるのは高校の時。オレンジ色のプラスチック製だった。借りるたびに、細い紙に本のタイトルを書いて、背の部分に入れるようになっていた。何を借りたかは全然覚えていないのに、代本板を書架に立てていた記憶だけはある。

 代本板が必要なのは、その本の「定位置」を確保しておきたいからだ。近所の図書館にはもちろん代本板はない。常に本は出入りはあるはずなのに、いつも棚には空きがなく、かといって余っている本もない。本の厳密な定位置は決まっていないのに、全体としてはぴったり収まっているらしい。その不思議なバランスはどうやって取っているのだろう。
 
 隣の市の図書館はそのバランスが悪いらしく、書架の本と棚板の間にまで本が詰まっている。気の毒である。

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 代本板のことを覚えている人は教えて下さい。


4 件のコメント:

Natsume さんのコメント...

私の学校では、みんな、自分用の代本板を持っていました。なんかの本の箱を利用して作るんですよね。中に何かを詰めて、白い紙で覆う。私、図書館の主だったので、必ずどこかの棚に代本板がありました。
(^0^)/

熊谷玲美(Remi Kumagai) さんのコメント...

>Natsumeさん
コメントありがとうございます。やはり、「マイ代本板」あったんですね。それも手作りですか! すごいです。

ちびちび さんのコメント...

私も小学校で「マイ代本板」持ってました。図書館の常連達は、どの代本板がどの人のものかを知っていて、「あ、この人はこんな本を借りてるんだ」みたいに、勝手に対抗意識を燃やしたりしてたのを思い出しました。それにしても、「代本板」って機能そのままの名前だねえ。

熊谷玲美(Remi Kumagai) さんのコメント...

>ちびちびちゃん
同じ市内の小学校でも、「マイ代本板」があるところとないところが・・・。もしかしたら私の小学校は開校5年目くらいだったので、代本板システムを導入しなかったのかなぁ。