自慢ではないが、集中力がない。相当に気が散りやすい。自宅を仕事場とする身としては、かなり困った欠点である。
「集中力をアップする」というようなハウツーものでよく言われるのは「嫌でもとにかく作業に手をつける」こと。簡単な作業でもいい、始めてしまえば気分が乗ってくる。そうすれば、最初は遅かったスピードも、加速度をつけてあがっていく、という。
今朝、急に思い立って、台所の掃除を始めてみた。ずっと仕事がばたばたしていて、見て見ぬふりをしていたところだ(ついでに言うと、集中力がないと掃除も苦手。途中で別のことを始めてしまうから)。布巾を漂白したり、新聞を束ねたり、床を雑巾がけしたり・・・とあれこれしていたら、確かにどんどん楽しくなる。
勢いに乗って掃除エリアを拡大していくと、「どうしてこれを今まで放っておいたのか!」というところがどんどん見つかって愕然とする。「きれい好きの人って、世界をこういう風に見ているんだ」と感動した。大げさだけれど、掃除する前の自分がちょっと遠い人に思える。これくらいのことで思考ががらりと切り替わるのは、自分の脳ながらちょっとした神秘だと思う。
これが続けばいいのだけれど。
-----
集中力といえば数学者、というわけではありませんが。今日読み終わった本。
BK1はこちら。
いまごろですが。仕事の参考として読んだので、数学の伝え方としてこういうかたちもあるのかと。数学啓蒙書として紹介したいくらい。数学に親しい気持ちを抱けるようになります。
小説としては、数学の部分を取るか、ストーリーを取るかで受け止め方は違うかも。文章のスタイルは好きでした。
Wired復刊。実は、以前の雑誌版の実物を見たことがないので、比較はできないのですが。こういう媒体の翻訳をやってみたい!! (字が小さいのはちょっとつらかった)
2 件のコメント:
「嫌でもとにかく仕事に手をつけること」これは一番大切なことかもしれないね。始めてみると、そんなに「困難な」事でもなかった、と気づく事がしばしば。でも、私にとって、「とにかく始める」、これが一番難しかったりします。
「博士が愛した数式」本も映画も好きです。純粋数学に生涯を捧げるのって、美しい!理系とか文系っていうくくりが、なんだかつまらないものに思えてきました。(実際、これはつまらないくくりだろう)
やってみたら意外と早く進む、と言うことは多いよね。
「博士の愛した数式」は、数学のすばらしさを小説で、というのが良かったです。こういう入り方ができていたら、もっと勉強したかも。
コメントを投稿