2012年2月25日土曜日

フリーランサー、審査される

ワタシも引越しです。

 3月に引っ越すことになりました。

 しばらく前から、日当たりの良い部屋に移りたいとおもって、近所の団地(全戸南向き)を狙ってました。良い部屋が見つかったのが2月始め。内見して、2日だけ考えて、決めました。ずっといろいろ探していたのに、決まるときはあっという間です。そういうものですね。

 引越しは、旅行みたい。いろいろ目的地を探して、日程をあれこれ立てているときがかなり楽しい。「この部屋に住む!」と決めてからは、家具の配置(特に仕事場の)をあれこれ考えるのが楽しくて、夜寝ようとしても間取り図が頭に浮かんでしまって眠れないほど。

 ただ、いざ契約となるとちょっとした問題が。サラリーマンの時は形式的だった「審査」が、個人事業主になると厳しくなるんです。収入証明(確定申告書)を出した年がたまたま収入の少ない年で、問題発生。通常の連帯保証人ではなく、保証会社を利用するなら、と言う条件つきで認めてもらいました。同時に進めてもらっていた家賃値下げ交渉がうまくいったため、保証会社の費用は値下げ分で相殺できたので良かったのですが。

 改めて、サラリーマンの社会的信用の大きさを実感しました。フリーランスの場合は定期的な収入よりも、きちんとした仕事の実績という「信用」を認めてくれるといいんですけどね。会社だって無くなる時代、フリーランス=不安定、という図式はなりたたないし。

 逆に、収入のとても多いフリーランスの人が不動産を借りようとするとどうなるのか。サラリーマンより稼いでいても、「定期的な収入」がないとだめなのかどうか。 (ばーんと稼いで自分でためしてみれたらいいんですけどね、はは・・。)

 そんなことで半日ほど憂鬱でしたが、無事部屋も契約できたのですっきりです。がんばって働かなくてはね。

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余談。この件をめぐる、友人との会話。

わたし「1億円持ってても、定期収入がゼロだったら、部屋を貸してくれないのかな!」
友人 「…ていうか、1億あったら家買うってば」

自分が不動産を買うことは一生ないような気がしてきました。

3 件のコメント:

kaori* さんのコメント...

私もきっとフリーランスの人って儲かったら家を買ってるんだろうなーと思ってました。でも、れみさんみたいな人はいっぱいいると思うし。てことは、お金払えても困ってる人はたくさんいると思うし。

これからは会社員だからって、一流の会社だってつぶれる可能性ありますもんね。(最近、それっぽい会社いくつかあるでしょう。)そういうことで信用するっていう社会の風潮、変わっていかないと、商売するほうだって商売できなくなりますよね。

何はともあれ、無事引っ越しできてよかったですね!かめさんも。

熊谷玲美(Remi Kumagai) さんのコメント...

>kaoriさん

フリーランスの方も、業種もいろいろだし、たぶん家を買える人もいると思うんですけどね。

働き方が変化しても、ほかの仕組みが変わるには時間がかかりそうですね。

ちびちび さんのコメント...

フリーランスと言えるかどうか分からないけれど、とある芥川賞作家もマンションを借りるとき苦労した、という話を聞いたことがあるよ。

最近、日本のサラリーマンについての論文を読みました。「現実」はどんどん変化して、サラリーマンの地位がどれだけ「信用」できるかはかなり怪しい。でも、社会からの「信用度」は相変わらず高く、現実と期待が全く一致していない。この不一致は、現実社会での制度(年金制度、税金などが関わって来る扶養家族の制度、などなど)に問題を引き起こしている、ってことでした。